私が野菜づくりを始めようと思ったきっかけ

 ある書籍を読んだことがきっかけです。森永卓郎さんと鈴木宣弘さんの「国民は知らない「食料危機」と財務省」の不適切な関係」

 食料自給率が37%の日本は、有事の際、世界で一番最初に飢えることになる。そして食糧危機が起きたとき、食料の作り手である農家は食糧危機になっても食べていけるが、都会の人は食べるものがなくなる。太平洋戦争のときにはこれが現実に起きたとのこと。私は比較的都会に住んでいるので、もし有事に巻き込まれたら食べるものがなくなるだろうし、食べ物を手に入れるためにとても苦労することになるのではないか。手に入らなくなれば餓死だ…

 森永卓郎さんは、実際に実験的に一人で農業をはじめてみて、家族で食べる野菜は30坪もあれば作れることがわかったそうです。国民一人ひとりが、小さな土地で自分が食べる作物をつくる「マイクロ農業」をはじめて、「自産自消」「地産地消」、農作物を国内で消費し自給率100%を目指す「国産国消」。その先に「1億総農民」の時代が来ればよいと考えているそうです。
 ここまでたどり着けるかどうかは別として、この本を読んで、自分が食べるものを自分でつくり始めなくてはいけないのではないかという想いに駆られました。

独りで始める前に友だちも誘ってみた

 こういうことに理解のある友だちに声をかけたところ、早速やってみようという話になりました。友だちと私はとても近くに住んでいるので近くの農園を探すことに。いきなり、森永さんのようにトカイナカに移住するのはハードルが高いので、本当に私に農業ができるかどうか、近所の農園でやってみてからにしようと考えました。

 もう一人、近くに住む友だちにも声をかけると、一緒にやってくれるとのこと。以前、貸農園で野菜をつくっていたとのことで心強いです。

 1人だと野菜たちの面倒をきちんとみれるか自信がありませんでしたが、3人いれば、誰かがが畑に行けば何とかなりそう。ちなみに3人とも同い年。1人でやるよりも楽しそうです。そして経済的にも負担が少ない。シェア農園を更にシェアするシェア・シェア農園です。

さっそく農園を探してみることに

 ネットで調べてみると、近所に株式会社マイファームが手掛けている「体験農園マイファーム」という貸し農園が2ヶ所ありました。「体験農園マイファーム」は「耕作放棄地」をリメイクして「体験農園」を運営しています。体験農園には「自産自消アドバイザー」がいて、畑や野菜づくりについてアドバイスをもらうことができます。特に化学肥料や化学農薬を使わず栽培すること基本ルールだそうで、私にとって、この点がとても魅力的だと感じました。近いところは徒歩15分。もう1ヶ所は徒歩は厳しく、自転車で10〜15分というところ。家から近い農園に空きはなく、遠い農園には空きがありました。

市民農園ってどうでしょう?

 市のホームページを見てみると、近くの市民農園はすべて埋まっていました。

 市民農園は、広さは15平米、入園料は年額19,238円(水道代込)。一方マイファームは、広さは12平米。ひと月7,700円で、年額だと92,400円。そして別途、運営費が11,000円(1年目)かかるということで、年間トータルで103,400円。

 市民農園は圧倒的に安い!しかも、一度当選すると5年間利用することができます。そりゃあ空きがないわけですね。マイファームのいいところは初心者にとっては指導してくれる人がいるとことですね。あと有機栽培できるところでしょうか。

 市に電話して、空き待ちして、近くの農園に空きがでたら借りることもできるとのことだったので、エントリーすることにしました。ただ、なかなか空きがでないとのことだったのであまり期待しないでくださいねっていう感じでした。一方で、マイファームの近い農園も空きがありませんが、空き待ちすることにしました。

エントリーから2か月後マイファームから連絡が!

 約2か月後の2025年1月、マイファームから連絡があり、空きがでたとのことでまずは見学に行くことになりました。

 1月26日の見学会では、アドバイザーから、農園の使い方について、野菜づくりについての説明を受けました。「で、やる?やらない?」と尋ねられ、やらない理由がなかったので、「はい。やります!」とその場で即決!契約書にサインしました。

 私たちの借りる区画は、日当たりもよく、区画の四周に通路があって手入れしやすいよい区画でした。以前、この区画を借りていた方は、毎日畑にきて手入れをされていたそう。ここで野菜づくりができるのだなと思うとわくわくしました。

 まずは土づくりから始めることになりました。

私たちが借りることになった区画。日当たりがよく、四周通路に囲まれ作業がしやすい良い区画に巡り会えた。
私たちが借りることになった区画。日当たりがよくきれいに整地されています。

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みりん

みりんです。便利な世の中になったはずなのに、なぜだかいつまでたっても時間が足りない。なにかに駆り立てられるような日々を過ごしています。もっとゆっくり、もっともっとゆっくりと人生を歩みたい。それ実現にむけて、私なりの取り組みを書き綴っていきます。写真は私の愛猫くるみちゃんです。   

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